妖将棋 <十二神獣と朱眼狼>

妖怪相手なら迷うことなく攻撃できるのだが、相手はクラスメイト。

なんとか傷付けずに助けたい。


(でも、何で多摩さんがターゲットになったんだ?)

そんな事を思いながら、遥は符呪を唱える。

「祝詞を説きし言の葉は
迷う事無き神の言の葉也て
道に迷いし人の子を
真の言の葉の元へと導き給え!」

指を器用に絡ませながら叫ぶと、遥の周りが金の文字で囲まれた。

それを一本の矢にしようと、遥はその文字を掌に集め、弓を引く仕草をとる。

仕草を見た段階で、龍二は指を横一線に切って叫んだ。

「縛‼︎」

多摩の体に金の輪が縛られるようにかけられ、身動きが取れなくなった。














< 75 / 83 >

この作品をシェア

pagetop