青春と幼なじみ



屋上に着いて扉を開けると屋上の真ん中で寝そべっている南がいた。




「南〜。
葉月が帰るって〜」




「あ?
あぁ、葵…。
わかった」




わかったと言って体を起こす南だが、一向に動こうとしない。



「南?
早くしないと置いてくよ?」




南の側にいた私は、屋上から出ようと扉に向かう所だった。




が、いきなり腕を掴まれる。




まぁ、ここにいるのは私と南だけだ。



きっと南だろう…。




「…南?」




立ち止まってそっと振り向く。




すると、南は私の腕を掴んだまま、下を向いてうなだれている感じだった。




表情はよく見えないけど…何かあったのかな?




「…大丈夫?」




そう声をかけると、ハッとしたように我に返って腕を放した。




「わ、わりい。
ちょっと考え事してた…」



「考え事?」




勉強がキライな南でも、考え事なんてしたりするんだ…。







※ひどい(笑)







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