御劔 光の風2
「痛いよー…。」
さっきと同じ場所をぶつけた日向は半泣きで祷に訴えてみた。
しかし心配する祷の向こう側に見えたものに衝撃を受けて痛みを忘れてしまう。
日向が見たものは宙に浮く人の姿。
白くふわふわとしたドレスを身にまとい、長い髪を風になびかせている。
清楚で可憐、そんな言葉が良く似合う女性だ。
だがよく見ると純白のドレスにはいくつかの血痕があり、生々しい戦いの跡が確かに残されていた。
一体彼女の身に何があったというのだろう。
「主。」
ゆっくりと大地に近づいていく彼女の身体、祷に促され急いで彼女を受けとめに近付いた。
忘れていた打ち身の痛みが蘇るがそうも言っていられない、両手を広げて羽根のように揺れながら降りてくる彼女を抱きとめた。
彼女の意識はないようだ。
色素の薄い肌、桃色の長い髪はふわふわと彼女の身体に舞い降りた。
日向にとって有り得ない髪の色でも不思議と綺麗と思える雰囲気を持っている。
なんて異色な人だろうか。
さっきと同じ場所をぶつけた日向は半泣きで祷に訴えてみた。
しかし心配する祷の向こう側に見えたものに衝撃を受けて痛みを忘れてしまう。
日向が見たものは宙に浮く人の姿。
白くふわふわとしたドレスを身にまとい、長い髪を風になびかせている。
清楚で可憐、そんな言葉が良く似合う女性だ。
だがよく見ると純白のドレスにはいくつかの血痕があり、生々しい戦いの跡が確かに残されていた。
一体彼女の身に何があったというのだろう。
「主。」
ゆっくりと大地に近づいていく彼女の身体、祷に促され急いで彼女を受けとめに近付いた。
忘れていた打ち身の痛みが蘇るがそうも言っていられない、両手を広げて羽根のように揺れながら降りてくる彼女を抱きとめた。
彼女の意識はないようだ。
色素の薄い肌、桃色の長い髪はふわふわと彼女の身体に舞い降りた。
日向にとって有り得ない髪の色でも不思議と綺麗と思える雰囲気を持っている。
なんて異色な人だろうか。