御劔 光の風2
安心しきった笑顔。
日向たちは黙ってその様子を見ていた。
「リュナ…やっと会えた。」
言葉の通り懐かしむようにリュナの姿を見つめる二人には、張り詰めていた心が溶かされるような空気があった。
そして女性は日向の方に視線を合わせて穏やかに微笑む。
「鍵は…貴方だったのね。火の力を持つ人、名前を教えてくれる?」
「日向。」
「ありがとう、日向。私は瑛琳、彼は千羅。私たちはこの子…リュナの仲間なのよ。」
瑛琳はそう言うと一歩前に出て手を差し出し握手を求めた。
日向はあわててその手を握る。
「この場所は分かっていた。だけど鍵が見つからなかったの。火の力を持つ炎神、貴方が鍵だったのね。」
握られた手、向けられた想いと視線が痛い。
強い意志が瑛琳には宿っている、日向はその思いに身体の自由を奪われたようだ。
やがて手は離され、瑛琳は圧倒されたままの日向を残し千羅の傍に戻った。
二人は本当に心の底から安心と喜びを感じている。
日向たちは黙ってその様子を見ていた。
「リュナ…やっと会えた。」
言葉の通り懐かしむようにリュナの姿を見つめる二人には、張り詰めていた心が溶かされるような空気があった。
そして女性は日向の方に視線を合わせて穏やかに微笑む。
「鍵は…貴方だったのね。火の力を持つ人、名前を教えてくれる?」
「日向。」
「ありがとう、日向。私は瑛琳、彼は千羅。私たちはこの子…リュナの仲間なのよ。」
瑛琳はそう言うと一歩前に出て手を差し出し握手を求めた。
日向はあわててその手を握る。
「この場所は分かっていた。だけど鍵が見つからなかったの。火の力を持つ炎神、貴方が鍵だったのね。」
握られた手、向けられた想いと視線が痛い。
強い意志が瑛琳には宿っている、日向はその思いに身体の自由を奪われたようだ。
やがて手は離され、瑛琳は圧倒されたままの日向を残し千羅の傍に戻った。
二人は本当に心の底から安心と喜びを感じている。