御劔 光の風2
翌日、夜が明ける前に城を出発したカルサ達は界の扉の間に来ていた。
ここは世界の全てを集約した場所。
見渡す限り扉があり、それはきれいに等間隔で並んでいる。
どれも全て同じ大きさ、同じ色、同じ形で寸分違わない。
「凄い…扉がいっぱいある…。」
上を見ても下を見ても、横を見ても前を見ても、後ろを見ても扉があった。
まるで自分達がこの扉たちの中心にいるような錯覚さえ起こる。
扉には、おそらく国の名前であろう文字が書かれていた。
「私たちもさっき扉から出てきたんですよね?」
呆然と立つ尽くしてリュナはカルサに問いかけた。
「ああ。今から向かうのも、総本山の扉だ。ここに来たことはなかったのか?」
「はい。初めてです。」
ゆっくり頷いた後、リュナはキョロキョロと辺りを見回した。
「誰もいないんですね。」
「まぁ、ここを知っている者がそんなにいないからな。…どうした?」
話の途中、カルサは何かにひっぱられた感じがして振り返った。
ここは世界の全てを集約した場所。
見渡す限り扉があり、それはきれいに等間隔で並んでいる。
どれも全て同じ大きさ、同じ色、同じ形で寸分違わない。
「凄い…扉がいっぱいある…。」
上を見ても下を見ても、横を見ても前を見ても、後ろを見ても扉があった。
まるで自分達がこの扉たちの中心にいるような錯覚さえ起こる。
扉には、おそらく国の名前であろう文字が書かれていた。
「私たちもさっき扉から出てきたんですよね?」
呆然と立つ尽くしてリュナはカルサに問いかけた。
「ああ。今から向かうのも、総本山の扉だ。ここに来たことはなかったのか?」
「はい。初めてです。」
ゆっくり頷いた後、リュナはキョロキョロと辺りを見回した。
「誰もいないんですね。」
「まぁ、ここを知っている者がそんなにいないからな。…どうした?」
話の途中、カルサは何かにひっぱられた感じがして振り返った。