御劔 光の風2
リュナがカルサの服を掴んでいる。
歩き出したばかりの二人の足が止まった。
「す、すみません、陛下。」
俯いたままの声は少し震えていた。
声だけじゃない、服を掴んだ手も震えている。
不思議に思ったカルサが顔を覗きこむと、リュナの顔色が悪いことに気が付いた。
「どうした?」
「あ、の…。」
結論が言いだせず、リュナは焦りながら話し始めた。
意味が分からず、カルサは頷きながら次の言葉を待つ。
「すみません、目が回ってしまって。」
どうやら上も下もない、足場もない宙に浮いたままの状態に気持ちが悪くなったらしい。
リュナは目を開けることが出来なくなっているようだ。
「おい、大丈夫か?」
大丈夫だと言いたいところだが、この手を離す勇気はない。
よりいっそう強く服を握りしめてリュナは震える息を吐いた。
強がっても仕方ない。
歩き出したばかりの二人の足が止まった。
「す、すみません、陛下。」
俯いたままの声は少し震えていた。
声だけじゃない、服を掴んだ手も震えている。
不思議に思ったカルサが顔を覗きこむと、リュナの顔色が悪いことに気が付いた。
「どうした?」
「あ、の…。」
結論が言いだせず、リュナは焦りながら話し始めた。
意味が分からず、カルサは頷きながら次の言葉を待つ。
「すみません、目が回ってしまって。」
どうやら上も下もない、足場もない宙に浮いたままの状態に気持ちが悪くなったらしい。
リュナは目を開けることが出来なくなっているようだ。
「おい、大丈夫か?」
大丈夫だと言いたいところだが、この手を離す勇気はない。
よりいっそう強く服を握りしめてリュナは震える息を吐いた。
強がっても仕方ない。