天神学園高等部の奇怪な面々32
「俺は専門は短距離なんだけどな…まぁ体育祭はお遊びだし、たまにはこういう障害物競走なんてのもいいかな、なんてよ」

赤い髪を掻き揚げながら言うアリアス。

「へぇ…そういえば障害物競走、龍太郎一味の誰かが出る予定になってたような…」

うーん、と思案する遊里。

そうこうしているうちに、放送席から障害物競走参加選手の集合のアナウンスが流れる。

放送は御存知、天神アフタヌーンパーソナリティーのメイ。

「お、呼び出しかかったし、ちょっくら行ってくらぁ」

アリアスは悠々と歩いていった。

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