天神学園高等部の奇怪な面々32
そんな中。

「遊里」

りきがヒョイと手を差し出す。

「500円」

「うぇえぇえっ?何でぇっ?」

遊里が声を上げる。

「エンリィ引っこ抜くの手伝ってやっただろ?」

何事もタダではやりません。

しっかり者のりき。

「あ、じゃあね、うちのクラスに黒い羽の生えた河童君がいるから、そっちに請求して♪嫌がったら、『あとで可愛い可愛い遊里ちゃんがホッペにチューしてあげるって言ってた』って伝えてくれるといいから」

何気に腹黒い遊里。

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