ヤサオトコ

 「私、絶対に参加する」


 「栗崎さんがおらん千通なんて、考えられへん」


 「栗崎さんがリストラされるなんて、いやや。うううう・・・」



 あたらこちらから、女子社員の声が上がった。
 泣き出す女子社員まで出て、賛同者は思いのほか多かった。


 「栗崎さんの人気は凄い!」


 美奈代は、女子社員に声を掛けるたびにそう感じた。




 運命の金曜日。
 時計の針が5時30分を指した。


 ついに、女たちの底力を見せる時が来た。
 市村美奈代は机の上をてきぱきと片付けると、更衣室に走って行った。


 更衣室のロッカーには、A4用紙のビラが入った紙袋が2袋用意されている。
 それを両手で持つと、美奈代は急いでエレベーターへ。


 エレベーターが来た。
 美奈代は急いでエレベーターに乗り込んだ。
 エレベーターが1階に着いた。






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