ヤサオトコ



 容姿端麗。
 威風堂々。



 「これやったら特製と言えるやろ」


 房江が自慢たっぷりに。



 「こんなのどこにも無いですよね」
 「細工は流々、仕上げをご覧じろ」


 「まだ、何かするのですか」
 「よっしゃ、ええ加減に焼けたなあ」



 房江はそれにソースとマネヨーズを掛けた。次に、紅生姜のみじん切りと、青海苔、鰹を帯状に振り掛けて行った。


 「あっ、リボンだ」


 栗崎が思わず歓声を上げた。


 「これがバレンタインデーのプレゼント。受け取ってくれるか」


 房江が栗崎の前に、ハート型のお好み焼きを差し出した。


 「うわあ、喜んで。こんなプレゼント、初めてです」


 「はよ、食べて」
 「頂きます」


 二人はハート型の半分半分を、仲良く食べ出した。






 
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