ヤサオトコ


 このビルは駄目だ。
 次のビルだ。



 運良くトイレを見つける事が出来た。



 バターン。




 栗崎は大急ぎでトイレの中へ。
 



 ジャー。



 トイレから出ると、お腹の痛みが不思議なように治まっていた。
 栗崎はやっと平静を取り戻した。


 「遅くなったので、得意先に電話をしなければ・・・」
 「あっ、バッグが無い」


 携帯電話を入れていた小さなバッグが消えている。







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