ヤサオトコ

 「そこに、座り」


 椅子に座らせ、房江が栗崎の体にシャワーを掛けた。


 「フヒェー」


 栗崎がシャワーの湯を浴びて、悲鳴を上げた。


 「ごめんやで。熱かったか」


 房江はシャワーの温度を下げた。


 「どうや、丁度、ええか」
 「うん」


 栗崎は房江のするがままになっている。
 まるで、小さな子供の様だ。
 酔いの宇宙を、栗崎は心地良くさ迷っていた。


 「手を出し」


 房江が石鹸をタオルに付け、大便の付いた手を洗った。


 「次は、脇腹や」
 「ええい、ついでや。皆洗たろ」


 房江が栗崎の体中を、タオルでごしごしと洗い始めた。







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