everyday interesting〜アナザーワールドストーリー〜THE2nd
輪廻「はい勇太、口を開けてね」 片手につまようじの刺してあるたこ焼きを持っている。

増田は「人の目があるしそれはちょっと…」とためらいがちに答えた。

輪廻「私が買ったたこ焼き…食べてくれないの?」

輪廻は頬を染めて上目使いで目を潤ませながらこっちを見ている。

増田(こんな顔で見られたら食べざるを得ないよな…)

増田「…食べる、食べるって!」

それを聞いて輪廻の顔はぱっと明るくなり、そして笑顔になった。

輪廻「はい、あーん♪」

増田が口を開けると、たこ焼きがゆっくりと口の中に押し込められた。

正直熱い。作りたてを食べさせるだけのことはあるな。口の中のたこ焼きの熱を冷ますために数回呼吸したさ。

輪廻「どう、おいしい?」

増田「ああ、美味しいよ」

輪廻「…すごいでしょ?あたし物を選ぶ目はいいの!」

そういってまた100ワットの笑顔をまた見せてくれた。

ちなみに、つい先程見せてくれた笑顔よりも少し明るかった。

「次は勇太が食べさせてよ」と輪廻が言った。

増田はたこ焼きを適当に選んで刺し、はいよ、と言って輪廻の口に入れた。

輪廻「あつ、熱いじゃない!ちゃんと冷ましてよ!」

増田「はいはい」


刹那「……ぐあああああああ!むかつくむかつくむかつく!」

刹那(私以外の女とイチャイチャしやがってぇ!)

増田「刹那どうした?何にむかついてるんだ」

刹那「な、な、なんでもないぞ!…なんでもないんだからな!」

刹那(私だってだなあ、イチャイチャしたいんだ…)

増田「変な奴だなあ…」
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