不思議な国の物語
ひいおばあちゃんが私と同じ?
レモンの香りって……
「あ……」
「なんじゃ?」
「魁焔は私から…桃の香りがするって」
「そうか。桃華には、言っておかなくてはな。」
「…うん」
そして、おじいちゃんは
少し長くなるがな、と付け足して話し出した。
加藤家は代々長男長女の
どちらかが特殊な体質で生まれてくる。
その特殊な体質と言うのは、果実の体臭。
つまり、桃なら桃の香りレモンならレモンの
香りを体から放つ。
そして、16歳の誕生日を迎えた時
その香りに導かれて”夢人ユメビト”が現れる。
おじいちゃんの言葉一つ一つが
信じられないものばしりで。
頷くこともできずに
ただ、呆然とおじいちゃんの話に耳を
傾けることしかできなかった。