不思議な国の物語
「桃華」
「……あ、はい」
「今話したことは全て事実じゃ。夢の中の出来事は現実と言っても良い、魁焔と言う少年は人間ではないかもしれんが、現実するんじゃよ。そして、今週の日曜日、満月の夜に夢は現実に現実は夢になる。桃華には辛い決断を問われるかもしれん。だがな、この先の未来を決めるのは桃華、お前じゃ。……いいな?」
「………は、い」
ア リ エ ナ イ。
”辛い決断”
「話はここまでじゃな。」
そぅ言って太郎はお茶をすすりながら
立ち上がった。
「おじいちゃん」
「なんじゃ?」
「……─立ちながら飲むとこぼすよ」
辛い決断ってなに?
一つの不安が生まれた。