【BL】俺達は双子で男同士なんだが。【完】
「逆井さーん!おっはよーぅ!!」



下から聞こえた明るい声に、俺はハッとする。

麻実を待たせる訳にはいかない。


制服のボタンを閉めるのも程々に、急いで部屋を出た。




「兄貴、もう行くの?」



…不意に後ろから不機嫌そうな声が聞こえる。


「…え、…わ、悪いかよ、早くて」


まだ頭の覚めてなさそうな呂来が、そこに立っていた。

何故だろう、一瞬焦った俺がいる…





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