【BL】俺達は双子で男同士なんだが。【完】
「……えっと、…行ってくる」


もしかしたら、呂来は分かっていたのかもしれない。

俺が麻実と一緒に登校しようとしてる事を。



「…うん」



呂来は、それ以上何も言わなかった。



母親に軽く挨拶をして、玄関から出る。


「…あ」



…そうだ。

初めてだよな。


呂来と一緒に玄関を出ないとか…



…明るい麻実との登校なのに、何故だか無性に寂しかった。





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