白雪姫と王子様!?
刻が過ぎること15年、姫-と呼ばれた王子-は、大層美しく成長していた。

しかし、残念ながら、彼は王子なのだ。

それだけ美しければ、流石に1国の姫、縁談が持ち上がらないこともない。

まだ若い内は、年を盾に断ることが出来たが、15にもなればそうはいかない。
もう嫁いでもおかしくないのだ。

仕方がないので、王と妃は、近くに城を構える弟の息子の元へと、一時預かってもらうことにした。

弟の城には丁度、姫と2歳年上の王子がいる。

王家は普通ならば、5~10人の子を持つが、妃の身体が弱いこともあって、1人しか産めなかった。
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