vampire*love2
《side森》




「で、なんだよ?」



目の前に座る柳葉ってやつ。



たった今、いきなり部屋を訪ねてきた。



「隣の隣に入った柳葉だ。」


「それはさっき聞いた。


で?」



言いたいことあるッポイのに、じらしてる柳葉ってやつ。


「ひどく短気だな。

それで桜姫さまの恋人か?」


「短気は関係ねぇよ。

お前はなんだよ…」


「黒沢の直系ならわかるはずだ。

俺のもう一つの名前は、紫桜時也。」


紫桜…


桜姫の本当の名字は紫桜…



サクラさまの名前だ。



「やっぱり、お前従者だな…」


「やっぱり、ってことは気づいてたんだな…


なら、話が早い。」 
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