音楽の女神〜ピアノソナタをあなたに
「世界的なピアニストというか、最近オスティアで一番話題になっているピアニスト、かな」

そう言うとエマは、テーブルの上の雑誌をパラパラとめくり出す。

そしてあるページを広げると、力強くバンッと雑誌に手をついた。

「なんと…あのアダム・エドワーズなの!
彗星の如く現れた、美貌の若き天才ピアニスト!」

「え…」

見ると雑誌には二ページの見開きで、今絶大な人気を誇るピアニストの特集が載っている。

『麗しのピアニスト、魔法を操る指先で美しき旋律を奏でる』などという見出しとともに、でかでかとアダムの写真が誌面を飾っている。

「まだデビューして間もないのに、もうオスティア交響楽団との共演なんてすごいよね。
わたしもまだ生の演奏は聴いたことないんだけど、実は…大ファンなんだ」

「え、そうなの?」

「うん、だってこんなにも才能に溢れてて、まだ若いのに実力を認められて…
すごい憧れちゃうもん。それに、とっても素敵だし…」

雑誌の中で微笑むアダムを見つめながら、エマはうっとりと目を細めた。

ピアノ一筋だと思っていたエマの女の子らしい一面を、セアラは意外そうに見つめている。
< 27 / 27 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

腹黒王子と秘密の契約

総文字数/64,089

ファンタジー141ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
女の子なら誰でも一度は憧れる おとぎ話に出てくるような 白馬に乗った金髪碧眼の王子様 そんな素敵な人が いつかきっと迎えに来てくれる なんて子供みたいなことを わたしはほんの少し ほんの少しだけ夢みてる ノルディア王国の第一王子 クリフォード・エルガー × ノルディア王国に留学中の貧乏学生 リリー・キャロル ノルディア王国に留学中のリリー 将来の夢を叶えるため、猛勉強する毎日 そんなリリーの順風満帆な学園生活が ある日届いた両親からの手紙で一変して… 夢も半ばに強制終了!? 諦めるしかないと途方に暮れるリリーに 救いの手を差し伸べたのは… なんと正真正銘の王子様!! 「なんでも言うことを聞くって言ったよね? 君に拒否権なんてないだろう?」 「だ、騙された…」 世界中の女の子が憧れる、キラキラ眩しい 本物の王子様 でもその正体は…黒も真っ黒 計算高い腹黒王子だったのです

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop