紅蓮の鬼






――――――――――――――――――――――………




「しつこいぞ、貴様ら」


「えー…なんでー?いーじゃん」


「千秋、そこは黄鬼の頭である俺が――」


「なーに言ってんだ、騒ぎ起こした奴らに任せてられっかよ」


見ての通り、ワタシは求婚されている。


それより花桂樹は、ワタシと夫婦になるつもりなど無かったではないのか…?


ワタシは大きく息をつく。


「鼻息荒いよ?」


「黙れ」






< 124 / 656 >

この作品をシェア

pagetop