紅蓮の鬼
「はいはい、怒らない。ごめんごめんって」
空木はサラッと言って、俺が言おうとしていたことをひきだそうとする。
俺は鼻息をフンっと鳴らして、淋と空木に言う。
「さっきの、花桂樹サン達は淋と同じ立場だよな?」
俺は確認するように聞く。
「あ。同じ立場って言うのは、〝色緋の竜胆〟みたいな長っていう意味で」
二人は首を傾げる。
あー…。
俺、説明力無いんだよなー…。
こういう時ほんと困るな。
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