紅蓮の鬼


「はいはい、怒らない。ごめんごめんって」


空木はサラッと言って、俺が言おうとしていたことをひきだそうとする。


俺は鼻息をフンっと鳴らして、淋と空木に言う。


「さっきの、花桂樹サン達は淋と同じ立場だよな?」


俺は確認するように聞く。


「あ。同じ立場って言うのは、〝色緋の竜胆〟みたいな長っていう意味で」


二人は首を傾げる。


あー…。


俺、説明力無いんだよなー…。


こういう時ほんと困るな。



< 136 / 656 >

この作品をシェア

pagetop