紅蓮の鬼


「ごめんごめん、冗談だよ」


俺が愕然としていると空木が言った。


――おい。


「俺が言ったもんね、『知りたいことがあるなら聞け』って」


空木はクスクスと笑う。


「けど、反応が面白そうだったから。つい」


彼は目を細めた。


――おい


「これで教えなかったら俺、嘘つきだったわ。あはは」



――ぅおぉォォイィ!!!




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