紅蓮の鬼
――な…なんで…?
なんで花桂樹がそんなこと知ってんだ。
俺は愕然とする。
まさか淋が言った?
いや、それは考えられない。
彼女がそんなことをするはずがない。
「なんの用だ」
淋が眉間にシワを寄せて言う。
「いーや別に?ヴァンパイアの本能だけと俺ら」
花桂樹が俺を指して、自分を指す。
「どっちがつえーのか」
言葉を切って、近くにいる淋の腕をひく。
「!」
「な!!?」
小さな淋は花桂樹の腕の中にスッポリと収まってしまった。
「知りたいだけ」
そう言って彼は、淋の鎖骨あたりに手を置いた。