紅蓮の鬼


「…何か、ワタシの顔についているか?」


松谷が怪訝そうな顔をして聞く。


「…いや」


――……俺…


まさか。


見惚れてた?


内心焦りだす。


何で?


何で俺が松谷に見惚れるんだ?


服装が違うからか。


あ、なんだ。


そういうことか。


俺の自問自答はアッサリ終わる。




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