紅蓮の鬼


「そーいやお前、その首の包帯どした?」


今日会った時から実は気になってた。


俺はいつものように「ドジッた~」ってふざけて言う松谷を期待していた。


けど、実際は。


「お前、昨日なにがあったか覚えてないのか」


松谷はすっげー驚いていた。


――……アレ?


俺…昨日、松谷に何かしたっけ?


「覚えてないのか?」


聞いてくる松谷に背中に変な汗がつたう。


――やべぇ…


何かマズイこと言ったぽい。



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