紅蓮の鬼



「姐さん!」


ワタシが見張り三人と里に入ると、駒繋が大きな声で言った。


「お帰りなさいませ、姐様」


珍しく、要が着物を着ていた。


「お帰り、姐サン」


空木が黒の羽織を持っていた。


そしてそれをワタシに着せる。


「あぁ」


フッと、口角を上げた。




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