紅蓮の鬼
明後日と言っていたものの、実際は1日しか準備する時間が無かった。
テーブルマナーは幼いころから叩き込まれている為に問題はない。
ただ、舞踏会の実技が問われるのなら終わったな、俺。
ワルツとか踊れねぇし。
「……………………………」
要項には、何を見るのかとかは書かれてなかった。
考えた挙げ句、俺は一応、得意なことはやっておこうと思って久しぶりにヴァイオリンを弾いた。
けど、ダメだな。
うん。
流石に二年間も弾いてなかったら全然駄目だった。
綺麗な音が出せない。
そうこうしている間に日は暮れ、夜の帳が下りてしまった。