みんなの恋~short stories~
「ご飯粒ついてる」
「はっ!?」
うそ、うそ。
恥ずかしい。
顔をペタペタさわりご飯粒を探す。
ナオくんはその手を掴み、
「とってあげる」
ととってもステキな笑顔で言いました。
「ちょっと目つむって」
「う、うん」
言われるがままに目をつむる。
チュッー…
口に何かが触れた。
多分、ナオくんの唇。
いや絶対、ナオくんの唇。
「え、ちょっ!」
ズズズーっと後ずさる。
「ご飯粒!ご飯粒!」
ご飯粒は取れたのか、という意味のことを言いたいのだけれど、言葉が出ず。