密恋~貴方に触れたくて~
吸えって事?

ん~
吸ってみようかな?

そんな安易な考えで、美咲ちゃんから煙草を一本もらうと、何だかドキドキしながら煙草に火をつけようとした


「ちょっ‥‥
 悠璃!!
 あんたにはまだ早いよ!!」

「いいの!!
 変わりたいから‥‥」


いきなり綺羅に取り上げられた煙草を奪い返し、意を決して再び煙草に火をつけてみた


「悠ちゃん
 煙草は吸いながら火を点けるんだよ
 でも、悠ちゃんには綺羅ちゃんの言うとおり早いんじゃない?」

「だ、大丈夫!!」


少し震える手でライターを火を点け、美咲ちゃんの言うように吸いながら火灯してみた

口に広がる苦さと、呼吸が喉に詰まるような感じで、思わず咳き込んでしまう

そんな感じを繰り返し行っていると、咳は出ないけど頭がクラクラしてきて貧血かと思うくらい気持ち悪くなった

でも、此が大人なんだぁ~

なぁ~んて思ったりして、少し大人に近付いたような気持ちになって嬉しく感じてしまった

そんな私を呆れて見ている綺羅

少し悲しそうな顔をしているのは気のせいかな?


「悠璃、何で変わりたいなんて思ったの?
 なんか悠璃らしくないよ‥‥」

「‥‥私らしいって何なのかな?
 私、今のままじゃ駄目なの
 強くなりたい
 強くなって、今までの弱い自分を捨てたいの!!」

「それが煙草吸う事なの?」


うっ!!

綺羅の言うように、そんな事をしても無意味だって分かってるから反論出来ない

でも、何もしないよりは確実に変わってるような‥‥

だけど、それは外見だけで中身は何も変わってはいないんだよね

はぁ~

溜め息が零れる


「実は‥‥
 綺羅と美咲ちゃんに聞いてもらいたい事があるんだ」


そう‥‥

その為にアルバイトが終わるまで綺羅を待たせてしまったのだから、今まであった事を説明しなきゃ

そう思いつつ、美咲ちゃんから再び煙草を貰って桐生先輩の事を話し始めたのだった

私の初恋

そして失恋

短期間の間に身に起こった初恋と失恋までの経緯なんて、言葉にするには短い話だ


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