同居人はNo.1ホストー3ー完
俺は、荒くなった息をゆっくりと整えてポケットから携帯を出す。
クソッ………もう10時かよ。
捺海からの着信から、あれからもう3時間も経っていた。
(曖芭さんは、312号室です)
俺は、号室を聞き捺海がいる312号室に走って向かった。
「………ハァ…ハァ………」
俺は、夢中で走った。
頭の中は、捺海のことだけ。
他のことなんて少しも頭に入っていなかった。
ただ……アイツが、事故にあったなんて嘘だと心の中で何度も……何度も……
自分に言い聞かせるように強く言った。
当然、俺は病院を走っている為……
(こらっ、そこの人!!
ここは、病院ですよ!!)
だけど、俺は……そんな注意された言葉なんて耳に入らなかった。
ただ、アイツに会いたくって……
今、直ぐに……捺海の姿を……見たかった。
なぁ……捺海……
冗談だよな??
お前が、事故にあったなんて。