同居人はNo.1ホストー3ー完
そんなことを頭の中でグルグルと考えた。そしてあたしはー……
グイッ!
「……っっ………!?」
尚希が、身に付けている赤色のネクタイを思いっきり引っ張り自分からキスをした。
こんな自分から強引にキスをするのは、あの日以来……あたしが嫉妬したとき。
そんな突然の行動に驚いた反応をするアイツ。
いつものように……何もなかったかのような甘いキスをする。
その甘いキスをする度に今までの何気ないことが、今では幸せに感じる。
当たり前だと思っていた。
尚希が、あたしの側にいることが……甘いキスをするとが……全てがあたしであることが当たり前になっていた。
本当は、それはー……凄く特別なことなのに。