同居人はNo.1ホストー3ー完
「……ハァッ…ん……尚……希っ……」
恥ずかしいとかそんな感情は、今必要じゃない。
この人が、欲しいの……あたしだけの物にしたい。
「捺海……」
麗子さんにもー……誰にもあげない。この人の心も体も全部……あたしだけの物。
「ハァ……尚…希……」
あたしは、キスをやめてお互いに濡れた唇を離し鼻と鼻が付きそうなくらいの距離になった。
この頬に伝わる涙は、どんな涙なんだろうか。
嬉しい涙なのか……悲しい涙なのか……もう分からない。
分からないけど、何故か涙が止まらなかった。
そんなあたしを見て尚希はー……
「…………っ…分かった。
お前が、そう望むなら望み通りにしてやるよ」