同居人はNo.1ホストー3ー完
もしバレたら何しでかすか、分からない。アイツに気づかれないようにしまっとくか。
そう思った俺は、引き出しから小さな箱を出しジュエリーを傷つけないよう丁寧に入れる。
コンコン……
「失礼します。尚希様、麗子お嬢様がお見栄になっておられます」
メイドが、深くお辞儀するのを目にするとドアからスッと出てきたのはー……
麗子。
麗子は、何故か今日はいつもより身支度に気合いを入れている様子。
その格好は、どこかへ出かけるような格好だった。
「尚希さん。さっき小耳に挟んだんですけど、誰かお見栄になったのですか?」
チッ……バレたか?