同居人はNo.1ホストー3ー完
すると、あたしの指に何故かひんやりと冷たいのを感じた。
気になって手元をジッと見ると、キラリと光り輝くのを目にして……あたしは分かってしまった。
嘘……こんな……ことって……
「捺海、俺のー……
妻になってくれませんか?」
夢を見ているようだった……フワフワして目頭が熱かった。尚希の優しい笑みと指に通されたキラキラと光り輝く指輪を見てー……
尚希の言葉は、夢じゃないんだと感じた。
「あたしで……いいの?尚希は、後悔…しないっ……??」
涙を静かに流して頬を赤くさせるあたしを見て尚希は、今まで見たことのない優しい笑みを浮かべた。