青春電車
“君が先だったよ”
ずっと頭から離れないこの言葉。
見ず知らずの人に声をかけられた
時点でびっくりなのに。
その日は授業なんて耳に入らない
まま一日を終えた。
次の日。
クセでいつも通り起きてしまい
電車に乗り込んだ。
「ねぇ〜、今日はサキ
映画が観たいななぁ」
最悪な事に目の前に立ってしまった。
目をそらして居ると昨日の男子が
肩を叩いた。
「俺の名前は谷ユウト、北高でりょーすけの同級、りょーすけの彼女はサキ
ていうか、君りょーすけが好きでしょ?」