危険な瞳に恋してる
「正直なところ、どう?
 守屋さんは、村崎先生の事は、どう思っているの?

 怖い……?
 それとも……?」

 刑事の質問に、わたしは、真っ直ぐ目を見た。

 わたし。

 村崎先生、ではない。

 紫音に出会ってからあまり長い時間は経っては、いないけど。

 たくさん、助けてもらって。

 疲れきった、優しいココロに触れて。

 わかったコトあったよ。

 誰の前でだって、ちゃんと言える。

「……わたし。
 村崎先生のことが、好きです。

 ………愛しているんです………!」

 だから。

「村崎先生から、無理やり、嫌なコトをされた覚えは、ありません!
 買春、なんて。
 強制わいせつなんて、ウソです……!」

 そう、はっきり言ったのに。

 刑事さんは、すぐには納得しないようだった。

「自分より強くて怖い、と思っている相手に、心身を縛られてしまうとね。
 自己防衛のために、縛った相手に、偽物の愛情を持つことがあるの……
 守屋さんの愛情が、それじゃない、って言えるかな?」

「……」
 
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