アンサツシャ


 病院を出たレインは、車に乗り、駐車場を出る。
 行方を探す為、ルクセンの市街に向かって車を走らせた。



レイン「……確か、桜木恋華だったな。
マズイことになったもんだぜ」



 ジェイトには組織のデータなど、外部に漏れてはいけない情報が入っていた。
 暗殺名簿や国家機密に繋がる情報など、使い方によっては色々な情報を引き出せてしまう。



 レインは携帯電話を手に取り、電話をかけた。



レイン「もしもし……」



マスター「おお、何だレインか。
珍しいな、お前からの電話はよ」



レイン「悪いが時間がねーんだ。
人を探してるんだが……」


マスター「人探し? いいけど珍しいな、組織通してやらねーのはよ」



レイン「ちょっと事情があってよ。
名前が桜木恋華。
アジア系で歳が十五から二十歳ぐらい。
おそらくルクセンに住んでると思う。
情報がこれしかねーがよろしく頼むぜ」



マスター「それだけわかれば十分だ。
わかったら連絡する」



レイン「急に悪いな。こっちはこっちで探してるから、何かあったらまた電話する。
じゃあ」



 マスターとの電話を切り、レインは色々な所に聞き込みに行った。
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