アンサツシャ


 金色の銃が、玄関の照明を反射してキラリと光る。
 恋華は銃を見て驚いた。


恋華「ちょっ、ちょっと待って!
誰にも言わないからお願い!」



レイン「……悪いな、決まりなんだ」



 レインは銃を恋華に向けて構えた。



恋華「マジやめて! お願い!」



 レインは、人を殺すことを何とも思わないような冷酷な目で恋華を見る。
 レインのその迫力に驚き、腰を抜かしてしまった。

 そのまま時が止まったかのように沈黙が続く。



レイン「…………チッ……。
今回だけだ、この前病院まで運んでもらった借りがあるからな」



 レインは銃をフォルダーに納し恋華に言った。



恋華「……よかったー」



 レインの言葉におもわずため息が出た。



レイン「お前は何も見てない、そうだな?」



恋華「うん」



レイン「……よし。
悪かったな銃向けて」



恋華「ううん、大丈夫。
勝手に見ちゃってごめんね」



レイン「あーもういいよ。
お前なら知ってても大丈夫そうだからな。
とりあえずこのことは絶対に喋るんじゃねーぞ」
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