アンサツシャ


シャリオ「……まぁ今日呼び出したのは他の用事でよ」



レイン「……他の用事?」



シャリオ「ああ、お前がこの前潰した組織が他のでかい組織と繋がってるらしくて、その組織がお前の事探してるみたいだぜ。
せいぜい気を付けな」



レイン「何だ、そんなことか。そんなのこの仕事やってればいつもの事だ」



シャリオ「まぁそうだが……。
だが、今回相手が相手だけにな。
シオンって奴がその組織のリーダーだとよ」



レイン「……」



シャリオ「まぁ話はそれだけだ。
俺は明日仕事だからそろそろ帰るぜ。
マスター、レインの分も俺にツケといてくれ」



 そう言い、シャリオは席から立ち上がる。



マスター「またツケかよ……。お前らのどっちにツケても同じことだろ。

まったく……」



シャリオ「ごちそうさーん」



 シャリオは手を振りながら店から出ていった。



マスター「……シャリオの奴、珍しく人の心配してたな」


レイン「ああ、明日雷でも落ちるかもしれねーな。
店気を付けた方がいいかもよ?」



マスター「まったくだ。

お前もそうだが、次あいつに会ったらそろそろツケ払えって言っといてくれ」



レイン「え? ああ。
じゃあ俺もそろそろ帰るわ」



マスター「今日は帰り早いな。じゃあ、また」



 レインは席を立ち、店を後にした。
< 43 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop