アンサツシャ


 バーから帰ってきたレインは、家であるマンションの駐車場に入った。

 車のマフラーから出る音が、ビルとビルの隙間に響き渡る。

 夜も遅く、レインは車を止めてすぐエンジンを切って降りた。



レイン「あー疲れた。
いつもあの人は自分勝手だからよ」



 文句を言いながら家に入ってコートを脱ぐ。
 ポケットに入っている物を出した時、ジェイトが目に入った。



レイン「……」



 ジェイトを台の上に置き、ソファーに座って煙草に火をつけた。



レイン「……って、何考えてんだ俺は」



 気を取り直して、いつものように銃の手入れを始めた。
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