甘い疑惑
初音はひさしぶりに会ったのに質問をすることをためらってしまう。話したくても話せない…。それはソウジュンも同じだった。アルロとメイファ、ヒャンヒの目を気にして…。

「ねえシフ。あの返事聞かせてくれない?」
と シフにべったりくっつき甘えるヒャンヒ。
初音の冷たい視線に気づき、睨んだあと何事もなかったように抱きつく。
そんな3人を見ているとメイファは初音とシフが深い仲なのではと疑いはじめた。
「ヒャンヒ様。あの話はお…」
「俺は賛成だ。シフがヒャンヒと結婚するなら秘書なんかやめて朝鮮労働党の幹部にしてやろう。たとえ韓国の汚れた血が流れていてもかまわん。」
「(……初音…やっと再会できたのに……。)…私のような者のために…ありがとうございます上様…!」
と 泣きながら土下座。
生きるためにはそうせざるおえないシフをみると心が痛む初音。
目をそらすように食器を流しに持って行く。

初音が洗い物をしているとメイファがやってきた。
「あなたイ シフの知り合いなの?」
と あやしむメイファ。
「いいえ。お会いするのは初めてです。」
と 平静を装う。
「そうかしら?」
と さらに疑うメイファだが初音が全く動揺しないので立ち去る。

シフが帰ったあと。ヒャンヒが台所に乗り込んできた。
「メジョン!シフは私と結婚するの!邪魔したら殺すわよ!!」
「はんっ!おめでたいほどバカね!」
と 鼻で笑う。
「なによその態度は!!痛っ!離して!!」
平手打ちをしようと手を振り上げたが初音に腕を強く掴まれた。
「なにかあるとすぐ暴力ね。」
「なに言ってんのよ自分のことは棚にあげて!あんたの方が暴力よ!!あんたに腕掴まれたらアザになるんだから!!」
「そんなこと私に言われてもしりませんわ。さっさと結婚して出て行ってください。邪魔なので。」
と 優雅に立ち去る。
「なんて無礼な妾なの……!」
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