甘い疑惑
明長は高熱で倒れた。
美佳が明長をパジャマに着替えさせふとんをかけてすぐ、充子が氷枕を持ってきた。
「お義姉様、ありがとうございます。」
「ううん。私にはこのぐらいしかできないから…。」
「充子…。行くな…。あんなやつのとこにだけは…。」
と 寝言を言う。
「お義姉様…やっぱりあの男と結婚はやめてください。お義姉様には幸せになっていただきたいの。わざわざ不幸になりに…なんで…?」
「大丈夫よ、私は。あの男の天下には絶対させない。」
「あ…お義姉様!」
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