甘い疑惑
翌日の夜。充子は置き手紙を残し博につれられマンションへ。
「婚姻届は明日出してくる。あと、来月東京に帰ることになったからな。」
「東京?(私を完全に実家から引き離す気ね…!!)」
と 怒り心頭の充子。
「嫌なのか?」
「別に。特にありません。」
「じゃあ、脱いでもらおうか。」
と 後ろから抱きつく。充子は博の手をふりほどき。
「私は籍を入れ式を挙げるまではあなたと寝る気はありません。」
「なに!?」
「私は気の長い殿方が好きです。あなたはそういう方ですよね?」
「…フンッ!」
と シャワーを浴びに行った。
「市野瀬家を乗っ取って意のままにかき乱してやるわ。覚悟なさい下人…!!」
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