ケータイ小説 『肌』 著:マサキ
マサキの小説を読んで、涙がとまらなくなった。
失恋後マサキは、私とは違う意味合いで落ち込み、人生について深く考えていたんだ。
自分がつらくても、それ以上に私の幸せを願って……。
私だったら、こんな気持ちにはなれない。
もしマサキと同じ境遇に立たされたら、自分の不幸を前面に出し、相手に依存してしまうだろう。
最終章の終盤には、こうあった。
《歩いていると、どんな場所にもたくさんのカップルがいる。
Mとのつながりを失くした俺にとって、仲むつまじい男女の姿を見るのは苦しくもあったけれど、それだけ多くの人々が笑っていられることは幸福だ、と、深く実感した。
顔に出さないだけで、みんな、心の中に何かを抱えている。
俺もいつか、幸せになりたい。
もちろん、Mの幸せをたしかめてから。
将来、愛知の支社に転勤させてもらえることになった。
俺の地元であり、Mと出会った高校が建つ場所……。
Mと再会し、もし彼女が許してくれるのならば、その時は友人として、俺は彼女のことをサポートしてあげたい。
共通の知人の話によると、Mはまだ就職先が決まっていないらしい。
きっと、俺と出会う前のように、偏った食生活を送っているに違いない。
気分転換になるか分からないけど、うんとおいしい手料理を食べさせなければ……!》