僕は自分がどれだけ幸せかを知らない
問十一、Which?愛のムチ?ただの嫌がらせ?
新しくできた高校のサッカー友達と、遊びに行ったりする時間もたまに取れた。
島井との帰り道も練習で疲れているがとても楽しい。
そして、先輩に好かれているのだろうか?
「洒冴!甘いぞ!!」
椎名先輩にはパス練習。
「そんなんじゃあ、俺は抜けないぞ!」
素直先輩にはドリブルの鍛錬。
「遅い遅い!弱い弱い!何だこのへなへなシュートは!?」
平坂先輩にはシュート練習。
+通常練習
地獄の入り口で立ち止まってた自分に教えてあげたい。
地獄に底は無いのだと。
それでも楽しい。
毎日を過ごせていた。
「そろそろ大会だ。と、言うことで朝練を始める。」
「え~!」
「十分きついですよ~!」
批判の声が上がる。
「するのは選ばれた選抜メンバー。レギュラーと補欠だけだ。」
「…。」
反応が変わる。と言うよりは消えた。
「では、発表する。」
静まり返る。
朝練からは逃げたいが、選ばれていたい。
そういう視線が顧問を見つめる。
「一番、平坂。二番、素直。三番、星野!ちゃんとやれよ。」
「へーい。」
星野、という先輩がふざけて返事をする。
三年のムードメーカーなのだ。
「四番、川奈。五番が久留米。川奈、お前がディフェンスの指揮をとれ。」
「あいあいさー。」
「七番、ここで不意打ちで片町。唯一の一年生レギュラーだ。期待してるぞ。」
「えっ!?はっ、はい!!って、えぇ!?」
地獄への招待状を受け取ってしまった?
「で、次八番、甲斐。あぁ、賢治のほうな。大地じゃない。」
「ちっ!」
「はーい。」
「九番が大地だ。」
「いよっしゃー!」
「十番のキャプテンが椎名。もう、ほとんどお前に任せるぞ。」
「はい。」
「十一番、永野。」
「ヘイ!おまか…」
「十二番で皆都。ん?永野何か言ったか?」
「いえ…何でもありません…。」
「十五番が島崎。十七番が藤堂。」
「承知。」
渋い。藤堂先輩。
「十八番、三井崎。ゴールをガツガツ狙っていけよ。」
「あったりまえだのクラッカー!!」
古い!!
「最後、二十番!…赤井!!」
「はい!!」
「じゃなくて…。」
「えー…」
落胆する赤井先輩。
「やっぱり赤井。」
「やったーーーーー!」
「そしてマネージャー島井。以上の十六名で、次の大会に臨む。それでも各自日々の練習を怠らず、レギュラーを奪い合えよ。」
ミーティングが終わり、同級生や先輩からいろいろとちょっかいを出された挙句。
「レギュラーおめでとう。」
島井の言葉が一番嬉しかった。
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