恋の行方〜甘い約束〜
泣きそうな顔の純君…





『花梨ちゃん…。』





そ、そんな縋るような目でみないで。





『………』







ああっ!!もうっ!!







「わ、わかった!!とりあえず上手く言い訳するからっ!純君の話は嘘ってならないようにするからっ!だから…」





『…ホント?』





私は何度も頷く。






すると純君は安心した顔で、笑って職員用の玄関へと向かって行った。






…泣きそうなのは私の方だよぉ!!
純君にああ言ったけど、どうやって言い訳すれば…




途方にくれる私は、純君が舌を出して、してやったり顔で笑いながら職員室へ行った事なんて気付くはずもなかった…





純君との再会で私の生活に大きな変化があるなんて、まだ知るはずもなかったんだ
< 89 / 338 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop