大切な人 -永遠なんて存在しない-

圭吾side



あいつらが俺らに背中を向けて歩き始め…一二歩くらい。

「何なのあいつ?」

むかつく。ふざけんな。

この二つの言葉が瞬時に浮かんだ。


俺は、馬鹿だから…だからきっと

「由香っ。今日俺んち来い!」

あいつに聞こえるくらいの音量で
わざと由香に言ったんだ。


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