残された哲郎は一人頭を抱えこんだ。

 これから先のことを考えるとため息しか出てこない。

 年上の幸恵のことはこれっぽっちも愛してなんかいない。

 一回きりの遊びのつもりだった。

 それでも頻繁に連絡を取ってきたのは幸恵

 最初のうちは断っていたが、

 身体の関係をルミに話すと脅され

 何回か会ううちにいつの間にか彼女気取りになった幸恵。

 最近じゃ哲郎の家に入り浸り状態だった。

 

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