野良猫みたいな男 ■

「そっか。
 じゃぁ、聞いてもいい?」

『何?』

お酒も適度に入っていて
私は聞かずにはいられなかった。

だって、
このもやもやのまま
過ごしたくないし。

「…私は、大輔の何?」

『・・・・・・・は?』

質問の意味がちょっと抽象的すぎたのか
大輔は困ったように返事をした。

「だから、
 大輔の何?

 彼女?キープ?セフレ?

 ・・・・・・・愛人?」

『なっ?何言ってるんだよ。朝子?』

思いっきり
声を裏返して
大輔は電話口であわてている。


なによ。

なんで即答してくれないわけ?


思わず
握りしめる手に
力が入る。

『朝子は大切な人だよ?』

少し間が開いて、
大輔は少し小声になりながらつぶやいた。


多分、ちょっと照れたような大輔の顔しているんだろうなぁ
なんて想像して、
ふっと思わず笑みがこぼれた。


「・・・・ねぇ。
 今日、佐々木さんが来たの」

『---えぇ?』

< 77 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop